消防団

ここ半年ほど、夜の訓練が週に2,3回のペースであった。
割と睡眠取らないと持たないタイプの私にって、苦痛な体育会系の訓練を週2回、準備も含めて夜7時半から夜11時までというのはかなりしんどかった。しかし、立場上休むわけにもいかず(何回か休んだけど)何とか継続することができた。そして、行事ごとが先日終わって、ようやく夜の時間が安心してとれるようになった。

正直なところ、班長という立場だと訓練日は連絡やら出席確認やらでLINEが鳴りっぱなしになる。幸か不幸か弊職場は電波が弱く、昼間は機内モードにしている(そうしないと電池が持たない)ので、連絡は昼休みにしか取れない旨を伝えて半分は言い訳にした。実際、「電波が届かなくて…」というと失笑されたのだが、実のところ、本当にA社以外は弱いのだ(最近は少しましになった)。

さて、そんな訓練だがいやいやでも続けることでいくつか発見があった。
ネガティブなことは別稿に書くことにして、割とポジティブなことを書いてみよう。

一つは大声で叫ぶとそれなりにスッキリすること。

私の場合、言語性の機能が動作性の機能よりも大幅に強い故に「考える前に飛ぶ」ことができない。考えすぎて飛ぶ前にすでに着地している感じだ(「それは飛んでないだろう」というツッコミが来ることまでわかってしまう)。我ながら難儀だと思うが、訓練では理屈抜きに大声で叫ぶことを強要される。体力の問題はあるが、とにかく要らんことを考えずに何か決められたことをやる、体を動かすというのがここ20年ほど不足してたんだなと思う。あるいは考える力がつく過程でバランスが悪くなったのか…このようにつべこべ言わずに5キロほど走ってこい!ということなんだろうし、ヨガや座禅や気功、太極拳なども根本は同じことなのだろう。やはり頭”だけ”の使い過ぎはよくない。体も心も動かさないと。逆に言えばバランスが取れれば使いすぎが使いすぎでなくなるのだ(とここだけ切り取るとブラック企業がいいように解釈しそうなので言っておくと体力気力の限界はある。)。

カラオケに毎晩通おうかとひそかに思ってしまう。ご近所迷惑にならず合法的に街中で大声を出せる場所というのはカラオケぐらいだろう。

もう一つは、意外と自分は体を動かすこと自体は嫌いではないかもしれないということ。球技はだめだし、水泳も苦手、短距離も遅いが、動いて汗をかくとなぜか猫背が治った。翌朝出勤したら戻ってしまうし、職場では苦手な同僚の隣で委縮しているうちにやはり猫背になって背中が痛くなりおなかが前に出てきて…という悪循環なのだが、動き回っているうちに猫背はそれなりに取れてすっとまっすぐ立てる時間が少しできた。もちろん緊張もあったので、功罪相半ばかもしれないが、それでも体を動かすことの大切さはよくよく分かった(身に染みた、とまではまだ行かない)

夜の訓練がなくなったので、このままでは、また体を動かす機会が減ってしまう。それを避けるにはまずはジョギングんなのだろうな。さすがにレンジャー呼称で河原を走ってたらアブナイ人だけど(でも言ってしまいそうだ)。ここにきてようやくジムに通い続ける人の気持ちが少しわかった。週3回、これまでと同じペースで2時間+ウォームアップダウンで3時間くらい、取れるだろうか。いや、健康維持のためには少しは無理してでも取らないといけないな。(大きい無理はだめだけど)