アキバ通り魔事件について一言

残虐な事件にいろいろメディアから情報が出ているがあえてこの言葉を犯人に捧ぐ。

「罪を憎んで人を憎まず」

もちろん罪は罪として償わねばならない。刑罰は容易に想像が付くが、それは司法の仕事だ。

せめて、誰かが愚痴や不安を聞いてくれてたら(=ソフト的セーフティネットが一つでもあれば)こんなことはしなかったろうと思うとこの犯人もかわいそうだなと思う。現に彼は取調で反省の弁を述べているという。覆水盆に返らずとはいうがあまりにも大きな代償だ。

私は思うに、自殺・うつ・引きこもり・ニート家庭内暴力etc.の根は同じだ。表現の仕方が違うだけで。

つまり、予備軍はそれなりにいるのではないかとおもう。犯人が、話を聞く、小さくてもいいから人間関係を作るといったことの入口にでもたどり着けてたならと思うと残念でならない。

私も「うつ」で仕事が続かない時期があった。もう駄目かと思って一日中ネットをみてる日があった。その不安感・焦燥感たるや!そうして何もしない/できない日々が続くとやはりろくな考えは浮かばなくて、それを振り切るために買い物に出かけたりマチをぶらついたりそして実家に戻ったりしたのだと思う。幸いにも私には戻る場所(実家)があり、話す友人(ネット・リアル)がいてくれた。それで救われたことはまぎれもない真実であり、彼らには本当に感謝している(もし彼らが何かしらピンチであればやはり助けに行くだろうし、何もできなかったとしてもせめて寄り添って話は聞こうと思う)。

社会の荒れ具合を少しでもよくするためには、非正規雇用(特に派遣)の体制整備というのは喫緊の課題だろう。人材流動化はOKとしても今の「人をもののように扱う」やり方はすぐにでも改めてほしい。みな、血の通った人間なのだから。愛情の必要な人間なのだから。

犠牲になられた方の冥福を心からお祈りします。合掌。