インド人に学ぶうつにならないコツ
という講演を市の保健センターで聴いて来ました。
芝伸太郎先生
- 作者: 新宮一成,片田珠美,芝伸太郎,西口芳伯
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 2010/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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インド人から学ぶべきことと レジメから引いてみます。
- 道徳心を保つには
恒産なくして恒心なし。ある程度の経済的余裕。不景気、失業が欝を増加させるのは明らか。政治的対策必要。
あと5万円あればうつにならなかったのに…/抗うつ薬の効かなかった人が現金5万円がもらえるようになったら治った例
5万円の例はダイレクトに利きました。
実際、私も収入面での不安が欝に陥る大きな要因ですから。
- 分相応の生き方をする
他人と自分を比較しない。比較すると余計な欲が出て心が不安定になりやすい。
分相応の生き方でも楽しみや生きがいを見出すことは必ずできる。
心を豊かにするために持続的経済成長が不可欠、という認識は端的に誤り。
よくいわれてることですが、やはり比べてしまう、これはどこから来るんでしょうね。
競争意識なのか、単なる見栄張りなのか。
日本は経済成長が止まった国です。残念ながら今後もゼロorマイナスの年が多くなるでしょう。
その中でどうやって生き延びていくか、を目をそらさないで(でも時には息を抜いて)考え実行に移していく必要がありそうです。
- 人間関係を家族だけに限定しない
濃い人間関係がかえってに詰まりすぎる場合も。ゆるやかな横の連帯。田舎だと地域の人間関係が重荷になる場合も。
私の場合、発症時は人間関係が会社にべったりだったので、やはり、複数と言うか、人間関係の冗長化とでも言いますか、いろんな切り口が必要ですね。
田舎の人間関係は案外濃くてしんどいものです。都会の干渉のないライトなもののほうが案外若いうちは過ごしやすいように思います。
- ありとあらゆる物を是として受け入れるガンジス河の懐の大きさ
2分論、白黒はっきりつける傾向=心が窮屈になる。AかBか、ではなくAでもBでもかまわないぐらいの鷹揚な気持ちで。
沐浴、洗濯から排泄、遺灰までなんでも受け入れるわけですから。
細かいことを気にするなということでしょうね。
- インド人は全く気を遣わない…日本人は遣いすぎ。足して2で割るぐらいでちょうど。
ギクリギクリの連続です。
- 「自分は誰かの役に立っている」という自負…「誰かの役に立っている」という意識があれば心にハリが出る。
結局のところ人は一人では生きていけなくて、誰かの役に立ったり誰かに支えられたりしてるわけです。
瞬間で取るのでなくトータルすると大抵一定の範囲でしょうし、輪廻転生(ヒンズー教はこれを信じてますね)と考えればどこまでがトータルかは棺桶に入ってさえもわからないわけです。ま、前世だの来世だの言い出すとややこしくなりますが、私個人はあるだろうなとは思いますし、そう考えると、とりあえず、目の前誰かの役に立ったなと思うときのちょっとした嬉しさと言うか、照れる気分も含めての小さな喜びを大事にして行かないとな、と思います。