ガソリン税から、エコを考えてみる。

なんだかたいそうなタイトルですね。

今流行のガソリン税ですが、道路特定財源と言うことで、道路を走る車は軽油とかガソリンを使うだろうと言うことでかかってるんですね。いわゆる揮発油税ってやつです。

ところで、農業用のトラクター、コンバイン、田植機なども燃料は軽油です。
これらは圃場(田畑)の中を走りますが、道路はほとんど走りません。道路を使わないのに道路特定財源をとるのは変という理屈で申請すると機械の馬力と耕作面積、作物の量などに応じて軽油引取税が免除されます。建設重機などもそうなんだそうです。

まぁ、この手続き、面倒くさがってやってない農家も多いんです。しかしこのところの石油高騰で一手間かければ年間数万円浮くとあってはやはりやるべきだろうということで出向いてきました。

・税の滞納がないことなどの宣誓書
・算定根拠(何をどれくらい使うのか)
・農機の型式がわかるもの
・耕作証明書(市の農業委員会発行)

等を出す必要があるみたいです。あとは申請が通れば、引換券のようなものがもらえて指定のスタンドで給油するときにこの券を出すと免税軽油が継いでもらえるというわけ。もちろん横流し厳禁(というか、そのために面積とか機械の馬力を調べてるのね)で納品書は年度末に提出する必要があります。

で、農業雑誌(現代農業2008-3月号)を見てると結構すごい人がいて、灯油でコンバインを走らせたり、サラダ油で乗用車を走らせてる人がいる。(参考 http://www.nanohana.gr.jp/index.php )もちろん、灯油は揮発油税対象外。但し、メーカー(クボタとかヤンマーとか)によって灯油100%でOKなのとそうでないのがあるみたい。灯油でコンバインはエンジンが多少傷むのは覚悟しないとね。でも年間数日しか稼働しないからこれでいいのかも。

とりあえず目先の話は油代(=コスト)を浮かそうと言うことなのだけど、根本的には国内で代替燃料を作れませんかねってこと。菜の花で油を絞って、天ぷらを揚げた残りで車が走る。CO2を吸わせるためにはせっせと油が取れる植物をあちこちで栽培する。これって自給率原油高問題を両方解決すると思うんだけど…最後はコストと意識の問題かなぁ。コストが安いからって石油じゃぶじゃぶ使ってて地球が沈んだら終わりだって。ということは日本だけが言ってても始まらないけど、誰かが率先しないと。知恵を出して何とか乗り切りたいね。

個人的には2年前のエコプロダクツ@ビックサイトで天ぷら油で走る実車を見たときが一番感動したな。百聞は一見にしかず。水素バスにも試乗したが実用化はほど遠い上に、水から水素を作るときに電気を使うそうで…。

http://journeytoforever.org/jp/biofuel.html
というサイトも久しぶりに見た。ご近所っぽいので一度見てみたい。

そうそう、京都の市バスは大半が天ぷら油再生軽油と石油由来軽油のmixで走ってます。