読書

無責任のすすめ (ソフトバンク新書)

無責任のすすめ (ソフトバンク新書)

3冊読んでます。
根のところではつながってるような。

宗教、哲学の話と、資本主義→現在の市場原理主義の問題点を鋭く突いている。
よまぁ、読んだからといてすぐに懸案が解決されるわけでもない。しかしながら、私の今の息苦しさ(本当に息が苦しい訳じゃないですよ)の基が何なのか、今まで霧でシルエットしか見えてなかったものがおぼろげながら見えたような気がする1冊だった。

就職がこわい (講談社+α文庫)

就職がこわい (講談社+α文庫)

昨日、同志社生協に行ったときに購入。
大学内の本屋に平積みというのが現代を物語ってるような。

まだ途中までしか読んでないのだが、香山氏らしくそれなりにきっちり分析。
ただ、処方箋的には少々弱いというか、それで解決したら苦労しないという気もする結論(たかが就職なんだから…ということ。そりゃわかってますってば。)。

このあたりが「○○学」の個別論の限界なのだろう。問題の複雑さの方が学問の単純化に落とし込める領域を遙かに超えた範囲で拡がっているともいえよう。自分の専門領域だけでの解決では限界があって、その地点に達してしまったのが今の社会の持つ閉塞感につながっているようにも思う。

入門! システム思考 (講談社現代新書)

入門! システム思考 (講談社現代新書)

で、これも読了はしてないのだけど要は「目先の問題解決でなくて、根本の部分とか、それらのつながりを見てみましょうぜ」ということ。具体的な方法というよりも考え方を示していると思う。

思うにいろいろな見方をしながらあちこちからアプローチを仕掛けていく、というのが21世紀型の学問なり、問題解決手法なのかなと思う。Σ(個別論)ではなくて、(個別論)とでも言うべきか。

#う、弾さんの書き方に段々引っ張られてるような気がする:-p