歩く!歩く!

仕事が終わり、街へ出ようとは思ったのだけど、何となく気が向いて歩き。
下鴨神社のあたりで担々麺を食べて(おいしかった)、そのまま出町から鴨川土手へ。

歩いてると普段は見えないものが見えますね。

犬と一緒に散歩する人。グランドでサッカーに興じる少年達。ランニングにいそしむ人達。
丸太町のあたりで川の向こう岸から笛(和楽器のそれ)の音。川のせせらぎの音と見事なハーモニー。
こういうのはネットが百倍進化しても現地で歩いたものだけが味わえるんだろうな。

向こうから70代とおぼしきご夫婦。仲むつまじく手を繋いでなにやら話しながら歩いてくる。
四の五の言っても、日本が(相対的ではあるが)平和であることに思い至る。
これを護っていくのは一人一人の心がけと行動と発言なのだ。

と同時に、京都という都市があって、そこで生活できることにありがたみを感じた。
首都は東京である。公式に遷都してないとはいえ、事実首都は東京である。

だが、文化の首都は京都であってもいいし、そうであるべきだとさえ思った。
論理的ではないのだけど、歴史の蓄積・風土とかを考えたときに総合解で最適なのだ。それに弾丸列車(笑)で品川〜京都は2時間強なのだし分散といっても昔ほどおおげさでなくていいのだと思う。

もう一つ、広島でも川縁を歩いたことはあったけど、あまりここまで思索にふけることはなかった。
なぜかなと考えるに、
(1)京都は流れがある←→広島は流れがあまりない(河口近く)
(2)京都は中洲に適度な緑←→広島は中洲などなし
(3)京都は川辺まで降りられるくらい傾斜が緩い←→広島は川辺に行こうとすると転落(笑・これは河川管理上致し方ない)
といったあたりが要因なのかなと感じました。もちろん、広島の川が悪いと言うつもりはないのですが、つい身びいきということで(論文ではないのでご容赦を)。

そのまま歩いて二条大橋を越えたあたりから左手川縁にはカップル、右手には床。
代表的な京都の風景ですね。三条を越えたあたりからはそれはもう、いろんな意味で熱気に当てられます。

四条まで来て通りに上がりました。人の多さに唖然。そういや今日は金曜日でした。
ジュンク堂に行ったのになぜかお目当ての本がなく(コンピュータ系はBAL店の方がよさげ)そのまま203のバスで帰ったのですが結果的には軽く市内北側を1周した格好。なんだかんだ言うても京都は大きいマチです。

ってなわけで北大路〜四条まで歩き。意外と気分よく歩けるものですね。