心が通う瞬間(とき)

2か月開いてしまいました。

なんということはなくて、忙しかったわけでもないけど、何となく画面に向かうのが億劫になっていました。
引っ越しする、なんて変な宣言に自縄自縛だったのかもしれません。

別にブログはひとりひとつじゃなくてもいいのですから。


さて、昨日の帰り道、電車で男性の隣に座りました。
年齢はたぶん40代後半マネージャー職ってとこでしょうか。

男性の読んでいる新書に大学についての記述があるのが目に入りました。どうやら内田樹先生の本らしい。

あまりほめられたことではないですが、ついついちらちら目で追ってしまいました。

で3駅ほどすぎて、時刻は6時過ぎ。その男性が先に降りることになり、私は通路への席を譲りました。
うちの路線はいわゆる2人掛けの席なので窓側の人が先に降りる場合、通路側の人はは一度立つか体をよじって譲る必要があります。

その時、自然と敬意をこめて
「お疲れ様でした」
という声をかけることができました。

相手の男性は一瞬、間が空いて、そのあと、
「どうも」
と返してくれました。

この間2秒足らず。

とはいえ、とても充足した温かいやわらかいもので心が(胸のあたりが)満たされていくのがわかりました。

勿論恋ではありません(笑)

ただ、こうやって上司や周囲と心を込めて言葉を交わしたのはいつだったろうか…と考えると少しさびしいなぁとも感じたのでした。
普段の「おはよう」「ありがとう」「おつかれさま」をどれだけ心を超えて言えてるだろう、返してもらっているだろう。
返してもらえるかどうかは相手の意思ですが、やはり、脳には共感性があるのだと感じました。明日からまた仕事ですが、心を込めて癒えてるかどうか、言葉を大切にしてみたいと思います。

たぶん、一期一会でもう二度とこの男性と隣り合わせに座ることはないと思われますが、それでも人と人の心とはつながるときには一瞬でつながるのだなぁと感じた出来事でした。